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上野のオヤジのちょっといい話

氣志團仕事が始まって、まず私の仕事は、セーラー服、学生カバンなどの学生さん衣装の発注、氣志團メンバーさんが着用する、先生たちのキャラクターの衣装、他…。

事務所内だけでは人員的にも収まらず、友達のスタイリスト、氣志團好きのスタイリストなどなど…。思いつく人に声を掛けて、どうかお仲間に加わってください!とばかりに協力を委ねる。

今、改めて言います。オレンジ内、マネージャー兼スタイリストの冨田さん、スタイリストの野口さん、そして急遽仲間に入ってくれた安竹ちゃん、現場仕切りを担当してくれた嶋崎さん、空いている日にサポートで入ってくれた中野さん、そして衣装制作をしてくれた皆々様…。助けてくれたアキちゃん、物集め、現場、アシストしてくれた高田さん。本当にありがとうございました!!!
皆様のお力無くして、この仕事はあり得ませんでした。
心からお礼申し上げます。

さてさて。タイトルにもある上野のオヤジの話ですが…。
私が、オヤジ系衣装、他を探しに、上野、御徒町に出かけた日の事。
その日も、予定通り昼間から上野に…という私の中でのスケジュールが崩れに崩れ
て、上野に到着したのは午後4時過ぎくらいでした。

「あれがNGになった」「これがまだ見つかってない」「そっちよりもこっちの衣装が優先」などなど。深夜、またはその日の昼間、撮影と同時進行で動いているため、予定以外の探し物を抱えながら、自分の担当する衣装を探す、という、これまでやったことの無いスケジュールで動いていたのです。

やっとオヤジ系及びチンピラ系を探せる。
上野の商店街、アーケード、隈無く探す。いい感じの紳士服屋発見!でもちょっと高いかな。あー、近いけど、ちょっとキレい目だな。なんて具合に、見ちゃ保留、見ちゃ保留を繰り返す。
段々と暗くなってきて、少々焦る。アメ横は、だいたいが7時くらいに閉店するご様子。最後の3〜40分は、時間との戦いで、当たりをつけた店に猛ダッシュ!!
なんとか今日目を付けたものはゲットできました。
疲れ果てて、上野駅に向かう途中。アメ横商店街の先端?末端?どっち?
そこの甘栗売りのオヤジが。「サー、甘栗あるよー」とダミ声を張り上げている。
3歩進んで2歩下がる。
「甘栗ください」へとへとの声で近寄る私。甘栗、好きなんです(笑)。
「1000円、2000円、どっち?」
「1000円の方で」
一人だし、そんな食わないっしょ。普通。
「1000円ね。はーい、はいはい」と言いながら、オヤジは甘栗の袋を1、2、3、4つもビニール袋に押し込む(笑)!
「ひとつでいいよ!」
「え?1000円でしょ。2000円だったら倍あげられるんだけど。いいからいいから、持っていきな!」
っつって、最後の客相手に、大サービスしてくれました。

もしかしたら、いつもの事なのかも?
でも、この時に私には、この仕事、どうにか乗り越えられそうだ!と思えた出来事でした。
事務所に帰って…。
集めて来たものを広げる前に、「甘栗…。たくさんあるの〜」と言って、まずは甘栗の話をする。みんな「えーーー、っていうか、今丁度4人いるし〜!!」(笑)
疲れた体に、笑いは必要。
わいわい言いながら、その後夜中まで続く作業を続行したのでした。


2005-11-10 11:16  nice!(3) 
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